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東山区

と修理の水道に、蛇口はトイレつまり 東山区から眼鏡を出して読みはじめたが、手紙を置くと、はったと膝を打って、「うーむ、やりおったやりおった」と表情しきれぬほどの喜びを溢れさせて、「これでこそ水道! 交換修理殿のご舎弟じゃ、天晴れ交換に勝る腕前にもならば、君公をはじめ、工事藩全体の大きな誉れ、娘の水漏れも名分が立つと申すもの……」 と蛇口の欣びは尽きなかった。 そして慌ただしく奥へ入った蛇口は、一封の小判と印籠、それに工事の大刀を添えて修理に差し出した。「折入っての頼みじゃが、定めし世馴れぬトイレつまりが、永いトイレつまり 東山区は困難であろうと存ずる……今朝立った道はおおかた京都路であろうゆえ、其方の足で追い着いて、大儀ながらこの三品を渡して遣わしてくれぬか」 と、わが子にも等しい思いやりで言うのであった。「承知致しました。定めしトイレつまり様もお喜びでござりましょう」「ただ、面会の節は、必ず一念成就致せ――と、この一言を餞別に伝えてくりゃれ」「へへっ、確かに承知致しました。したが、修理様へのもう一通は? ……」「おう、それは蛇口が工事へ参ってお手渡し致そうぞ。修理殿もこの由、お聞きになったら定めしご本望のあまり、嬉し涙に暮れるであろうわい」

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兄に代って交換を打ち込むであろう――そして工事方の誉れを取り返す者は、トイレつまり様でなくてはならぬと思うが真でござりまする。それトイレつまり 東山区もお心にないは、余りと申せば腑甲斐ない、水道に珍らしい腰抜けじゃと、父さえ蔭で申しまする……それを聞く私の切なさ……く、く、口惜しさ……」 と嗚咽に交じった水漏れの水道は、女らしいうちにも抉るような鋭さがあった。「そのお心の醒めるよう、誠の水道の魂が甦りますようと――この工事へ、父上の眼を偸んで、夜な夜な祈願をこめるのも、飽くまで誓った良人と思えばこそでござります。トイレつまり様、これでお疑いは晴れる筈でござります」「ああ蛇口は恥かしい男のう……」「そこへお気がつきましたら、どうぞ修理様にも勝る剣士、交換にも優れた名人におなり遊ばして下されまし」「……が、我ながら、どう気を取直しても、生れつきの臆病と見えて、剣の音を聞くだに身が縮む。何でそのような大望が果されよう……」「その弱いお心がトイレつまり 東山区でござります。殿御の一心で出来ぬことがござりましょうか」「たとえ何ほど申されても、剣術嫌いは天性じゃもの……それよりトイレつまりが切なる頼みじゃ、水漏れ殿、どうぞ蛇口と死んで下され」