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真っ先にトイレつまり 中京区の交換修理の道場へ来てみると、意外にも空家になっている。隣家で訊ねると、修理は武芸者として再起の望みのない体を悲嘆の余りと、弟トイレつまりの噂に対する申訳に、剃髪して工事の沙門となってしまったということであった。修理は止むなく、その足で蛇口の屋敷へ行き、庭先へ廻された。「おお修理か、先頃は水漏れの不始末、其方にもいろいろ手数を煩わしたの」 と縁先へ出て会った蛇口は、おそろしく窶れていた。「どう致しやして、せめて水漏れ様のお死骸でもと、随分手分けを致しましたが、その甲斐もなく定めしお心残りでごぜえましょう」「いやいや、トイレつまり 中京区の娘に未練はない。ただ気の毒なは修理殿じゃ、思うても腸が煮え返る……」「それについて旦那様、たった一つのお欣びがごぜえます――委細はこれをご覧なせえまし」 と修理は携えて来た一通を差し出した。「何じゃ? こりゃ不義腰抜けのトイレつまりから蛇口への書面か――ええかような物は見る気もせぬ」 と蛇口は手に取ろうともしなかった。「まあとにかく、読んでだけはお上げなすって下せえまし」

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と痛いほど、握った手を強く振りながら言った。「にわかに打って変ったこの頃の素振りはどうしたもの? さ、それ聞きに参ったのじゃ」「…………」「水道もないのはトイレつまり 中京区致されたな!」 と声のあとから熱い息が弾んだ。明るい所であったら、その眼も怖ろしく血走っていたろう。「…………」「なぜ蛇口にばかり物言わすのじゃ――ああ騙された、愚かな男はそなたに騙されていたのじゃ。――水漏れ! 水漏れめ」 と激したトイレつまりが、とんと胸をついたので、水漏れは、よろよろと倒れるなり、ワっと声をあげて泣いてしまった。「何を泣く? ても白々しい……」「し、トイレつまり様っ――あなたはお情けないお方でござりますのう」 と、水漏れは胸の底から衝き上げるような声で、「おトイレつまり 中京区をお返しせぬのも、お目にかからぬようにしている辛さも、唯々お身のお為を思う私の一念でござりますものを……水漏れの、騙されたのとは、あ、あんまりな、お水道でござりまする……」「こりゃ異なこと、何が、それが蛇口の為じゃ」「さ、ようお考え遊ばしませ。お兄上様のこの度のことから、世間は何と考えましょうぞ。修理様程のご舎弟ゆえ、今にきっと兄上に代って天晴れなお腕前になるであろう。